線形代数応用分野と専門ソフトウェア

 今や、線形代数の応用分野は理系だけではなく、おそらくコンピュータの使用される分野全てと考えていいだろう。メイン分野は以下だ。

・構造解析

・流体解析

・制御系

・暗号理論

教育機関で特に数学系以外なら、ベクトル、行列、行列式、連立一次方程式、固有値までの説明は受けるはずだ。しかもSarrusの方法が使用できる2次、3次までがメインだ。4次以上、つまり一般化に近づくと、Sarrusの方法が使用できない事や、様々な定理や公式が見辛くなって理解を妨げる事、計算コストを抑えるために特有の数値計算手法を使用せざるを得ない事が、その理由と考えられる。エッセンスだけなら3次まででいいだろう、て考えてしまうのも仕方ない。当然、教科書も学部教養レベル・数学系・大規模計算では異なり、他の数学分野に比べ、一般産業と親和性が高く、未だに進化し範囲を広げ続けているのが線形代数だ。僕も数年に一冊は新しいテキストを購入している。

という事で「線形代数に関して、理系ツールの使用例を少し載せよう」と意気込んでいたが、自身があまり明るくない分野である事、先達の素晴らしいブログが存在する事、を理由にこの程度の文章だけになった、グスン。

マトリックスの計算で有名なソフトウェアはMATLABだ、オープン系ならScilabGNU Octaveが存在する。

最後に手元にある新し目のテキストを紹介しておく。